ポメラと環境の変化とヲタ応援グッズの話

ポメラを買いました。
ポメラ(pomera)はキングジムが製造販売する、文字を書くことに特化したデジタルメモです。 ライターや小説家の方に愛用者が多いことでも有名です。 ご存知の方には「今さら?」という感じだと思うんだけど(笑) キーボードが折りたたみ型とストレート型があり、わたしはストレート型の方が良さそうだと目星をつけて、 ストレート型の最新機種はDM200というモデルなのだけれど、スペックを比較して、ひとつ前のDM100にしました。



わたしはいつも自宅で作業していて、ノマドワーカーのようにカフェやシェアオフィスなどで仕事することはありません。 たくさんの画材や資料が作業机の周りにあるから、自宅が一番効率良く仕事がはかどるのです。 なので、持ち歩き用のデバイスは必要なかったんですよね。 だけど去年からブログに文章を積極的に書くようになって、外出先のちょっとした時間にも書けるといいなあと思うようになりました。 で、ノートパソコンやタブレットなどをあれこれ検討した結果、ポメラに決めたのです。
その一番の理由は「書く以外のことはできない」ということ。
このシンプルさがいい。

昨年、下北沢B&Bで開催された『冒険者たちのスケッチブック』刊行記念イベントで、グレートジャーニーで著名な探検家の関野吉晴さんと写真家の石川直樹さんと編集のワダヨシさんの対談を聞いたときに、関野さんも石川さんも僻地や極地での記録にポメラを使っていると聞いて、ぐっとポメラに心が動いたというミーハーな動機もあるけど(笑)



1年前まで、勉強会コミュニティに在籍していました。 そのコミュニティにはITやガジェット好きな方が多くいて、どのガジェット使ってる?どうやって使ってる?みたいな話も頻繁に交わされていました。 もし今もそのコミュニティにいたら、例えば、みんながiPadを使っているのを見たり使い心地を聞いたりして、「やっぱりiPadを買うべきだ」という結論に達しただろうなーと思う。iPadどう?と聞いた時に「買わなくて良かった、後悔してる」なんて答える人はまずいないだろうし、実際、あったらあったで「便利だ」と、そのガジェットを使うことを肯定するだろうし。 iPadがあれば文章だけじゃなくて絵もかけるし修正も簡単だなとか、これひとつで制作から送信まで全部できるよねとか、絵を描くだけじゃなくて動画も作れるなとか、プロとして新しい表現方法にもチャレンジすべきでしょうとか、あれこれ考えて、これまでだったらここで「よし、買おう」となっていたと思うんだけど。 うーん、でもさ、正直その描き方には心が踊らないんだよね……という気持ちの言う事を聞きました。
絵を描くことに、便利さとか手軽さは求めていない。

関野さんと石川さんも写真はアナログで撮影していて、その理由に「シャッターを押す時の緊張感がなくなる」「帰ってきたときの喜びが薄れる」「制約があるのとないのとでは、被写体との関係が変わってくる」というようなお話をされていて、それに近いものがあります。なんて、わたしのは、そんなに格好良いものではないけど(笑) どのガジェットか良いとか悪いとか、コミュティにいることが良いとか悪いとかそいういうことではなく、わたしの中で「環境が変わると行動にも変化が出る」ということの象徴のように感じたので、それを記録しておこう。

この記事もポメラで書いてみました。 使ってみてわかったのは、書くしかできないから、ものすごく集中できる!ってこと。 わたしみたいにすぐあれこれと思考が飛んだり気が散ったりする人間にとっては「何でもできる」は「何もできない」に等しいので、そういう意味では今回の選択は正解だったかな。



そのままバッグに突っ込んでもいいんだけど、一応カバーしたいな〜何かいいのないかなー(でも純正のは可愛くないし高いしそこまでしなくてもいい)と探していたら、3COINSで発見! 本当はペンライト用のケースだということですが、誂えたかのようなぴったり具合です。 「ヲタ応援グッズ」というグッズのひとつで、他にもうちわカバーとかポスターバッグとか缶バッチケースとかいろいろあって面白く眺めました。 わたしは誰かひとり(ひとつ)のアーティストの熱狂的ファンになるという経験がないのでこういうの絶対に思いつかないけど、これを開発した人はきっと好きなアーティストがいるんだろうな〜。すごくニッチだけど、確実な需要がありそう。



そんなわけで、ますます文章が書けるようになる(かもしれない)と期待する今日この頃です。

About

花咲マリサ
イラストレーター、フラダンス講師。
このブログでは、街中で見かけたスタイルのある人や、日々考えたこと、読んだ本、フラのことについてイラストでご紹介しています。
ゆるーく「脱プラスチック」「ごみゼロ」生活を心がけています。日々の試行錯誤の記録。
ストイックでないミニマリストになりたいです。
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