環境社会検定試験(eco検定/ エコ検定)を受けてみた。勉強時間・出題範囲・合格率・申込方法など【サステナブル考え中#1】
環境社会検定試験(eco検定)とは
環境社会検定試験(eco検定)は、東京商工会議所が主催する民間試験です。
複雑化かつ多様化する環境問題について、幅広い知識を身につけることを目的としており、ビジネスでは会社と環境の相関を適切に説明できるようになったり、家庭生活や地域活動では環境を意識した生活ができるようになったりします。
受験資格に制限はなし。年に2回実施
受験資格に制限はなく、だれでも受験可能です。
試験は年に2回行われますが、1年のうちに受験できるのは1回のみです。
1回目で不合格になった場合、2回目に再チャレンジはできません。
試験方法は、自分のPCで受けるIBT方式と、各地のテストセンターで受けるCBT方式の2種類があります。
合格率はどのくらい?
100点満点を基準をしたテストで、70点以上で合格です。
合格率は、東京商工会議所のデータを見ると、2022年の1回目が65.7%、2回目が63.4%、2023年の1回目は53.2%となっています。
合格すると「エコピープル」の称号を受け取れます♪
出題範囲・勉強方法・勉強時間の目安
基本的に公式テキストからの知識と、それを理解したうえでの応用力を問うものが出題されます。
テキスト外の時事問題も少し出題されることがありますが、ふだんニュースを見ていればわかる問題なので、とくべつ対策が必要だとは思いませんでした。
問題は全部で10問、それぞれに5〜10個の設問があります。
試験時間は90分です。
勉強方法は、公式テキストを読んで内容を理解したのち、公式問題集を解くという人が多いようです。
わたしもそうしました。
公式問題集は、デジタルドリルでスマホを使ってどこでも勉強できて便利でした。
社会人になると、机での勉強時間をとるのが難しいことも多いので、移動中などの隙間時間に進められるのはいいですよね。
合格者の70%が、2ヶ月以内の勉強時間で合格しているようです。
わたしも6週間だったので、ちょうどそのくらいでした。
公式テキストがすばらしい。
この公式テキストがすばらしかったです。
1〜6章で構成されているのですが、第1章で、環境とは?環境問題とは?といった基礎的な知識や、環境問題への取り組みの歴史などを学びます。
第2章で、地球の自然科学的な知識と、社会的な面から環境問題の背景を学び、第3章で環境問題を系統立てて知るというように、読み進めるうちに全般的な基礎知識が習得できるように工夫されています。
環境問題は複雑化かつ多様化しているので、どこから手をつければいいのかわからないと感じていましたが、なるほどこのような順番で学べば理解しやすいと思いました。
また、解決策を示すのではなく、議論や思考の基礎となる知識や考えがわかりやすく具体的に書かれています。
受験用のテキストではありますが、環境問題についての基本書として、とてもよい本だと思いました。
受けたことで得られたもの
わたしは受けてよかったです。
とくに感じているメリットは以下。
・自分に足りなかった知識がわかり、習得できた
・断片的だった知識がつながり、全体像が把握できた
・複雑な環境問題をどのような順番で説明すれば理解しやすいかがわかった
・環境問題系のニュースをより深く理解できるようになった
わたしは、今後、社会問題の解決を事業の目的としている企業さまと多くのお仕事をご一緒させていただきたいと思っています。そのため、自分の知識をアップデートしようと受験したのですが、受けたことで自分の身近な人にも環境問題をうまく説明できるようになりました。
この経験を活かして、このブログでも発信していきたいです。
2023年の2回目の試験の申込は、10月13日〜24日、試験期間は11月17日〜12月7日です。
東京商工会議所検定サイト eco (検定環境社会検定試験)®
興味があるかたは受けてみてはいかがでしょう?