リボンレイ
毎年、1年の終わりにハラウ(フラスクール)のインストラクター全員で、学校長にサプライズプレゼントを用意します。でも毎年贈っているので、もう「サプライズ」でもなくなってきたけれど(笑)
プレゼントは、重くなりすぎない程度に感謝の意を表せるような、ちょっとしたものを手作りします。みんなでフラを順番に踊る動画を作ったり(恋ダンスみたいなやつね)、各自先生への想いをしたためたカードを一冊にまとめたポストカードブックを作ったり。これが、わたし達の側もなかなかに盛り上がります。「今年は何にする?」とアイデアを出し合って全員で準備するから、インストラクター同士の交流にもなって楽しい。インストラクターはそれぞれ別々のクラスを受け持っているために、一同に介して何かをするという機会は年に数回あるかないかなんですよね。個人的には、もっとそういう機会が増えるといいと思っているのだけれど。
今年は、リボンレイのブレスレットをみんなで作りました。
ハワイのレイは、「祝福」や「感謝」など贈る相手への想いを込めた愛情表現として、ハワイに暮らす人々の日常に深く根付いてます。通常は花、葉、貝殻、羽、木の実や種で作り、使われる素材はそれぞれの意味を持っています。
リボンレイはフラワーデザイナーのCarole Mito(キャロル・ミト)さんが、フラのコンペなどの大きなイベントのたびに大量の植物が摘み取られることを憂慮し「ハワイの美しい自然を護り、未来の子供たちに残してあげられないものか」と考え、身近にあったリボンでレイを作ったことから始まったそうです。キャロルさんは、時々日本でもワークショップを開催していますね。
今回は、全員初心者なので、もっとも簡単にできそうな「シングルブレード」という編み方に挑戦しました。シングルブレードは、2本の細いリボンを交互に編んでいく方法です。
先生は、ステージの際によくシックな赤のドレスを着ていて、ハラウの合同曲で着る衣装も赤系が多いので、先生のカラーと言えば「赤」。とはいえ、真っ赤なブレスレットでは普段使いしにくいと考えて、ボルドーのサテンリボンを選びました。
1本は金色の縁取りがしてあります。これは、先生がいつもゴールドのハワイアンジュエリー(バングル)を身につけているので、それと重ねづけしたときに調和するように。併せて、チャームもゴールドにしました。
少し編んだら次の人にパス、また少し編んだらパスという風に、みんなで少しずつ編んでいきました。(その時集まれなかったメンバーもいたので、全員では編めなかったんだけど)
インストラクター自身の分は、最初は全員でお揃いにしようかな(そうすることで連体感みたいなものが生まれていいかも)と考えたけれど、それぞれ好みが違うし、好きなものを作った方がいいよねと思いなおして、各自好きな色のリボンとチャームで作りました。そうしたら見事に個性がブレスレットに現れて、その人らしい可愛いブレスレットがたくさん完成しました。それを見渡して、お揃いにしなくて良かったと、心底嬉しくなりました。ブレスレットを見ただけで誰が作ったかわかるって、個性ってすごいよね。ほんと面白い。
わたしのは、いつも着けているフェリーズの白い貝殻のブレスレットと重ねづけするのをイメージして、シンプルな純白のリボンにしました。
フェリーズのブレスレットは可愛い上に、「1Bracelet For1Meal 」というプロジェクトで、購入代金のうちの100円が、フィリピンのセブ島にある漁村スラムに暮らす子ども達の1食分の食事代として寄付されます。(1部学用品代としても使用されます。)子供たちを学校に通わせるために働きたいと願うフィリピンのお母さん達に適正な賃金を支払い制作してもらっているということで、すごくいいよね。
このブレスレットをしていると、今生きている自分の環境が当たり前のものでないんだと、意識して行動できる。ほぼ毎日身につけています。
で、リボンをシンプルにしたのに、欲張ってチャームを3つも付けるという(笑)イニシャルと、ホヌちゃん(ウミガメ)と、ヒトデ。シンプルはどこ行ったんだ(笑)
でも可愛く仕上がって満足です。
リボンレイブレスレットは、最初の編み出しの部分だけはちょっとコツがいりますが、作り方はとても簡単です。20〜30分くらいで完成します。
実は、先生にプレゼントして、各自のブレスレットをみんなにお披露目した翌日にさっそく着けて出かけたところ、気付いたらブレスレットがない!
無くしちゃった!ショックーー!と落ち込んでいたら、お店のレジのところに置いてあって。
スタッフさんが落ちていたのを拾ってくださっていました。よかった〜〜
留め具をしっかり締めたつもりだったのだけれど、ワニ口の金具が思ったより薄く、丸カンの隙間から抜けてしまったみたい。もっとぎゅっと締めないといけなかったのですね。勉強になりました。
気に入ったので、あともう幾つか作って、わたしの愛する人たちに贈ろうと思っています。