Hawai’i Aloha(ハワイ・アロハ)を歌う

先週末のナ・ヒヴァ2018でHawai’i Aloha(ハワイ・アロハ)を歌って、この動画をまた見たくなって、見直したらやっぱり最高に良くてエンドレスで観てしまう(笑)

Hawai’i Alohaはハワイの第2国歌と言われるほど大切にされている曲で、催し物の最後にはお決まりで全員で手を繋ぎあって歌います。
ナ・ヒヴァはハワイの2大イベントである“メリー・モナーク”(最高峰のフラ競技会)と“ナ・ホク・ハノハノ”(ハワイ版グラミー賞)からその年の入賞者だけが来日してパフォーマンスを披露してくれるというなんとも豪華なイベントですが、このイベントの最後にも全員で歌います。
歌の内容は、ハワイの大地を讃え、生まれてきたことに感謝する賛美歌。非常に美しく詩的なハワイ語であると評価の高い歌詞です。ハワイ語の意味がわからなくても、言葉の響きの美しさはわかると思います。

で、この動画の参加メンバーが豪華すぎる。
この映像は「MANA MAORI(マナ・マオリ)」と「PLAYING FOR CHANGE」がコラボして作成したものです。
MANA MAORIは、音楽・芸能・文化活動を通して子供達のための教育プログラムを提供する非営利団体です。
ハワイアンの文化・政治・地域社会の発展と自治を目指し、提携している学校への慈善活動や、ソーラーカー・スタジオでの音楽活動などを行っています。
映像の最後の方で、ビーチで歌う子供たちの後ろにチラッとソーラーカーが映りますので、見てみてね。コロンとして可愛いソーラーカーです。
活動に賛同する多くのクリエイターが参加していて、このHawai’i Alohaではハワイで活動する40名ものミュージシャンが出演しています。
PLAYING FOR CHANGEは、大和証券のCMでもお馴染みの、音楽を通して世界に活気・繋がり・平和をもたらすことを目的としたプロジェクト。基金を通じてインドやネパールの難民の援助、南アフリカでアートスクールを設立するなど、音楽や芸術の輪を世界に広げることに貢献しています。

そして、このHawai’i Alohaが収録されたEP「Mana Mele: Eia Hawaii, Pt. 1」はナ・ホク2017で最優秀ミュージックビデオ賞を見事獲得しました。

参加アーティストの凄さは、この記事を読んでくれたら伝わると思います。
Mana Mele Project のHawaii Alohaの映像が素晴らしすぎる! | 8011web.com|ハワイイ ウェブ ドットコム

今年のナ・ホクで最優秀楽曲賞&最優秀女性アーティスト賞を受賞してナ・ヒヴァにも来てくれた、Kimie Miner(キミエ・マイナー)ちゃんもいますね。タロイモ畑で歌っているのが彼女です。

ロケーションも素晴らしい。今は亡きレジェンド、Palani Vaughan(パラニ・ヴォーン)氏とその家族が、ハワイでもっとも神聖な場所とされる「マウナ・アラ」で歌うシーンが、一番好き。彼の優しく包まれるようなベルベット・ボイスと、荘厳なマウナ・アラの佇まいが相まってジーンときます。

この場所がなぜ聖地なのかというと、ここはハワイ王室の霊廟で、アメリカ合衆国ではなくハワイ州の管轄下にある純粋なハワイアンの土地だから。ここは公共の場所でありながら、星条旗を一緒に掲げずにハワイ王国の旗のみを掲げることが許されている、地球上で唯一の場所なのです。よくここで撮影できたなと驚いたけれど、きっと、ロイヤル・ファミリーが作った音楽研究にずっと取り組んできた彼だからこそ許されたのだろうと思っています。
彼の代名詞である独特の髭はもちろん、カラカウア王へのリスペクト。ちなみに奥様は、日本でも有名なクムフラ、Ipolani Vaughan(イポラニ・ヴォーン)さんです。

余談ですが、「日本人はHawai’i Alohaを歌う時に繋いだ手をお遊戯のように前後に振る人が多いが、ハワイ人から見るとそれは違和感がある」というようなことをよく言われています。
わたしは「わざわざ苦言を呈されるほど、大勢の人がやっているのかしら。ほんの一部の人だけじゃなくて?」と、首をかしげていました。

わたしは今まで大人数で歌うチャンスがなく今回のナ・ヒヴァが初めてだったのだけれど、本当にたくさんの人が前後に手を振っていてちょっと驚きました。国民性なのかしら。知らない人と手を繋ぐのが恥ずかしくて、照れ隠し的な。
確かに、Hawai’i Alohaが作られた経緯や歌詞の内容を考えれば、無邪気なお遊戯っぽいのが違和感を持って映るのは仕方のないことだと頷きました。
同時に、大勢で歌う時はこの歌の真意を一度に多くの人に伝えられるチャンスでもあるから、MCの方に一言添えてもらうとか、事前にさりげなく注意を促すとかすれば、常識として受け入れられるのではないかなーとも思いました。
楽しく歌っている時に「それは違う!」と目くじらを立てたり白い目で見たりするのは、アロハの精神とはまた違うかなって。
そして、今回Hawai’i Alohaの歌詞がうろ覚えで全然ちゃんと歌えなかったので、反省……。
次回は、姿勢を正して歌いたいと思います。

ちなみに、MANA MAORI×PLAYING FOR CHANGEの新作、John Cruz(ジョン・クルーズ)の「Island Style 」とWeldon Kekauoha(ウェルダン・ケカウオハ)「ʻŌiwi Ē」のメドレーも最高です❤︎
「ʻŌiwi Ē」踊りたいな。

About

花咲マリサ
イラストレーター、フラダンス講師。
このブログでは、街中で見かけたスタイルのある人や、日々考えたこと、読んだ本、フラのことについてイラストでご紹介しています。
ゆるーく「脱プラスチック」「ごみゼロ」生活を心がけています。日々の試行錯誤の記録。
ストイックでないミニマリストになりたいです。
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