プラスチック撤廃をテーマに「シャンプーバー」を開発したエティーク社のプレス会に行ってきました。
Ethique(エティーク)は、プラスチック撤廃をテーマに美容商品を開発するニュージーランドの会社です。
その創業者でCEOのBrianne West(ブリアン・ウエスト)氏の来日にあたり開催されたプレス会に行ってまいりました。
以前このブログで、エティークの主力商品である「シャンプーバー(固形シャンプー)」を紹介しました。
この記事がエティーク広報の目に止まり、今回のプレス会にご招待いただいたというわけ。
エティーク創業は、ブリアンさんがまだ学生だった24〜25歳の頃だったというから驚き。
もともと自然や動物が大好きで、「大きくなったら動物園の職員になりたかった」というブリアンさん。
学生時代、環境汚染の現状に心を痛めた彼女は、大学で専攻していた生物化学の知識を生かして固形シャンプーを自宅のキッチンで手作りしてみました。それをインターネットで販売してみたところ、大好評。その結果を受けて、2012年には事業に拡大し「Ethique(エティーク)」社を設立。起業時のクラウドファンディングでは、わずか10日間で20万NZドル(約1,500万円)を達成したのだとか。
今のところ、日本では固形シャンプーとコンディショナーのみの販売ですが、本国ではスキンケア用品やペット用品、ベビー用品などのラインナップもあります。
日本にもそのうち入ってくるかな?
個人的には、実家の犬用にペット用品が欲しいです。
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高橋ユウさんとのトークから、印象に残った部分を抜粋。
材料を調達するのは本当に大変。とてもこだわっているので。でも、それが楽しいことでもある。世界中の色々な場所に行けるし、たくさんの人に出会えます。例えば、エティークのココナッツオイルはサモア産。実に美しい海岸があるの。そこのワイルドプランテーションで栽培している。プランテーションというと人工的な農園をイメージするかもしれませんが、そういうものではなく、野生の良い形を利用している農園です。このプランテーションの社長、彼女は女性の社会進出を促進しているのですが、と手を取り合って、少人数の女性スタッフの手作業で収穫しています。
高橋ユウさんの「良い原材料を見つけるのは難しいのではないですか」という質問に対して。
司会者の「自分と同じ志を持つ人を見つけ出して、より良い製品作りをされているのですね」という声に「その通りね!」と力強く頷いていました。
美の秘訣ね……(笑)実際、年齢と戦っているけど(笑)出張も多いし、keepUpするのは難しい!でもわたしは仕事が好きだし、自然も関わる人たちも好き。自分がやっていることを「好きだ」と思うといいんじゃないかしら。
司会者が高橋さんとブリアンさんに「美の秘訣」を聞いた時の回答。
ちなみに高橋さんは「自分をありのまま受け入れる」と答えておられました。
ブリアンさんの英語はわたしには早すぎて半分くらいしか聞き取れなかったのだけれど、それでも商品作りへの情熱や、自分が行っていることへの自信は伝わってきました。
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ひとつ残念だったのは、質疑応答の時間がなかったこと。
彼女の目に日本がどう映ったのかを聞いてみたかったです。
ニュージーランドは、環境先進国です。国民のエコ意識も非常に高い。
もちろん、国の規模も人口も自然資源も全く違うので、ニュージーランドと日本を一概に比較することはできません。
それでも、環境先進国でエシカルな製品を作る会社の社長である人物(しかも若い女性)には、「日本はこういうことができるのでは?」という新しいアイデアや、日本の中にいるわたしたちからは見えない、全く違う何かが見えているのでは、と思いました。
エティークはオーガニックコスメのセレクトショップ「コスメキッチン」で購入できます。
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このような固形シャンプーはいくつかのブランドから発売されていますが、使用感、成分、企業理念など、どれをとってもエティークが一番良いです。
もっと広がって欲しいと願っています。
(日本の化粧品企業もこういうの作ってくれないかなー。)
ごみゼロや脱プラスチックに興味があるなら、この記事もぜひ。