山ガールデビュー!御岳山に登ってきたよ
御岳山は、東京都青梅市にある標高929mの山です。
古くから霊峰として信仰の対象となっており、山頂には武蔵御嶽神社があります。
都心からのアクセスがよく、バスとケーブルカーで山頂近くまで行くことができます。
「がんばって登ったけど、もう疲れちゃった〜!」という場合でも乗り物で下山できるので、初心者にも安心。
りんさんの山ガール講座でも紹介されていました。
今回は乗り物は使わずに、御岳渓谷という景色がきれいな渓流沿いを歩いて登山道に入り、山頂からロックガーデンという沢や滝があるコースを周回、御岳山に戻り下山する予定でした。
しかし、残念ながら御岳渓谷は通行止めになっていました。昨年10月の台風でいくつかの橋が流されてしまっていたのです。その状況を見て「復旧には、もう少し時間がかかりだなあ」と思ったけれど、登山したのは12月9日なので(記事を書くのが遅いのです)、いま(2020年1月)はもう通れるようになっているかも。
そのかわり(というのか)前日に降った雨の影響で、渓谷を流れる多摩川が美しい翡翠色をしていました。
「 ふだん、川の水は澄んでいるから、この色を見られるのはレアなんですよ。」
観光案内所のお姉さんが、そう教えてくれました。
気を取り直して、ルートを変更。
御嶽駅から車道を歩き、登山道へ。
武蔵御嶽神社まではずっと舗装された道で、登りやすかったです。ただ参拝して戻るだけというルートだったら、登山靴でなく普通のスニーカーでも問題なさそう。
道中、ところどころに御岳山の歴史についての標識があり、ひとつひとつ読みながら登りました。こういうのがあると、山に対するイメージが広がっていいですよね。
「昔のひとも、ここを通ったんだね〜」などとあれこれ想像するのは、面白い。
歴史に詳しかったら、もっと面白いんだろうけど。
山頂の神社周辺には集落があり、宿泊施設や食事どころもたくさんありました。
ずっと森林の中を登ってきて、山頂で視界がひらけたと思ったら集落があって、なんだか不思議な感じがしました。
でもきっと、昔のひとは、ここまで辿りついたときすごくほっとしただろうという気がする。
わたしたちが登った前日にトレイルラン大会があったそうで、お休みのお店も多かったですが、2件だけ開いていました。
「かなり急な山道を登ってきたけど……ここを走るなんて物好き(笑)」
でもちょっとやってみたいかも……などと思いつつ、あたたかいおうどんを注文。 寒かったので体に染みました。
こういう山の上で暮らすって、どういう感じなんだろうなあ。
ロックガーデンは大小さまざまな岩の間を清流が流れる、うつくしい場所でした。
木々の葉は落ちていましたが、それが豪華な金色の絨毯となり、岩を覆う苔の色と相まって、なんともいえない落ち着いた風合いでした。
どこかに生き物がいないかと岩をひっくり返してみたり、落ち葉をかき分けてみたりしたけれど、みあたらず。
それでも、確かな生命力を足元に感じます。
静かな山は豊かさをふところに抱いている。
冬の山、いいね。この感じ、すごく好きだ。
ロックガーデンは舗装路と違い、大きな岩がごろごろしていて、沢のしぶきなどで岩の表面が滑りやすくなっている箇所もありました。ここでは、きちんとした登山靴を履くほうがよさそう。
ロックガーデンには、中ほどに小さな木のテーブルとトイレがある休憩所があります。
今回の登山のリーダーであり、わたしの登山師匠のミクちゃんがコーヒーをふるまってくれました。
バーナーでお湯をわかして、紙コップにセットしたフィルターに粉コーヒーを入れます。
はじめにわずかなお湯で蒸らしてから、少しずつお湯を注ぎます。
いい香りがただよってきます。
わたしたちのほかにも、ひとりで登ってきて、ひとりでご飯を作って食べている男性がいました。そういうの素敵ですよね。わたしも、今度ひとり登山にチャレンジしてみよう。
ロックガーデンは人気スポットなので、普段は人がたくさんいるそうですが、この日はわたしたちとその男性以外は誰もおらず、ほぼ貸し切り状態でした。
しんとした自然の中で、あたたかいコーヒーをいただく。
とっても贅沢な時間でした。
バーナーいいなあ!欲しくなっちゃいました。
登山師匠ミクちゃんが使っていたのはこれっぽい。↓
登山はすっかり気に入って、次の山も登る気満々です。
ひとつ反省点は「自分は何も知らない」ということ。
歴史について、植物について、鳥について、本当にほとんど何にもわからなかった。残念すぎました。
たぶん、地形や地質についても知っていたほうが、もっと面白いはずです。
次回は事前に少し勉強しつつ、植物や鳥の図鑑アプリなども活用したいと思います。