宇宙の未来は?宇宙に行ってみたい?宇宙人はいる?「宇宙キャスター x 100人カイギ」後編クロストーク
宇宙に携わるゲストと共に、宇宙事業に関わる人から単なる宇宙好きな一般人まで、みんなで宇宙について考えていくというイベント「宇宙キャスター x 100人カイギ」の後編です。
前編はこちら⬇️
イベントの後半は、ゲスト同士でのクロストーク。
ナビゲーターの宇宙キャスター・榎本麗美さんからお題が出されました。
「宇宙の未来は?」
「宇宙に行ってみたいですか?宇宙人はいますか?」
ひとつめの質問は、「未来」と言っても漠然としているので、40年後の設定。
ふたつめの質問は、「これまでにたくさんの人に聞かれているであろう」とのことで選ばれました。
個人的に、VISIONGRAPH宮川さんの「宇宙に“定住する”とは?」というテーマから広がった話が興味深く。
技術的な話は「すごいことになっているのねー!」と映画を眺めるような感覚だったけれど、パートナー関係の話は急に現実的というか、自分ごととして考えられるテーマでした。
そこに話が飛ぶのか!?とビックリしつつも、確かに「子孫を残す」となったら考えないわけにはいかない主題です。
このポリアモリー( 同性・異性関わらず複数のパートナーと愛の関係を築く恋愛スタイルのこと)とか、家族でなく社会で子育てをするとかは、実際にアフリカの一部の民族(名前は失念)では昔からそういう社会だと本で読んだことがあり、すでに実在しているし。
GITAI田口さんが
「人間の環境適応能力は凄まじく、宇宙滞在中に骨密度が低くなるのも、筋力が弱くなるのも、その環境に適応しているから。今は地球に帰ってくることを前提にしているけれど、帰ってこないとなると、人体とその子孫にどのような変化が起きるのか、想像もつかない。」
というようなことをおっしゃっていました。
漫画『プラネテス』で、月で生まれた人間(ルナリアン)の少女が、弱い重力により身長がどんどん伸びて10代で大人よりも高い身長になるとか、慢性的な内臓不全があってずっと入院しているという風に描かれていて、あれはかなり的を得ているのかも。
*
思い出したのは、スプちゃん(スプツニ子さん/東京藝術大学美術学部デザイン科准教授)がMITにいた時のインタビュー。
「科学の最新技術的な話は“実現可能かどうか”という議論に始終しがち。わたしがここ(MIT)にいる理由は、まだ認識されていない問題を喚起するため。それには、デザインやアートの力が有効である」
そういうようなことを、彼女は答えていました。
Speculative Design(スペキュラティブ・デザイン)というジャンルになるんだろうけど。
日本語ではスペキュラティブ/スペキュレイティブ、表記が統一されていないみたい。
スペキュラティブデザインは「未来はこうもありえるのではないか」という憶測を提示し、問いを創造するデザインの方法論である。このデザインの目的は、未来を予測するのではなく、「私たちに未来について考えさせる(思索=speculate)ことでより良い世界にする」ことである。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
宇宙に関して、わたしにできそうなのも、そういう部分かなあ。
問題提起……とは少し違うけれど、難しいことをわかりやすく可視化するのは得意だから、理解の後押しはできそうな気が。
理解が進めば、そこに新たな疑問が生まれるだろうし、議論にも発展するかもしれないなあ。
というわけで、せっせとブログを描き続けようと思う次第です。
ちなみにわたしは、「宇宙に行ってみたいか?」と聞かれたら、正直怖いんですが、「地球を外から見てみたい!」とは思います。
宇宙人については、人型はいないと思うけど、人間とはまったく違う形の生命体はいるだろうと考えています。微生物的な生き物だったらわたしが生きているうちに見つかるのでは?と期待しています。