10/6(日)フラ・ホイケ出演曲紹介(後編)
来月、わたしが所属する『Hālau Hula O Moanikeala(ハーラウ・フラ・オ・モアニケアラ)』の5回目のホイケが開催されます。
出演曲のご紹介、後編です。
ここからは第2部の出演曲です。
出演曲4:Kimo Henderson Hala(キモ・ヘンダーソン・フラ)
通称「キモ・フラ」
この曲は、下記のサイトにわかりやすい解説がありましたので、一部を引用。
出典:ムスビック「Kimo Henderson Hula(キモ・フラ)」日本のフラダンサーたちの、心の奥底に流れ続ける名曲」
ヘレン・デシャ・ビーマー(1882~1952)が、友人のジェームス・ヘンダーソンのために書いた歌です。
キモ(Kimo)とは、ジェームズの愛称であるジムをハワイ語読みした名前です。「キモ・フラ」は、「ジムさんの歌」といった意味なんですね。
キモこと、ジェームズ・ヘンダーソン(1876~1965)は、スコットランドのハイランド地方出身、1900年にハワイに移住したビジネスマンで、慈善家でもありました。
ハワイ島ヒロのピイホヌアという地域に、「モアニケアラ(香りのある風という意味)」と呼ばれる、ヘンダーソン家の邸宅がありました。庭にはたくさんの花が咲き、イイヴィ(※ハワイ固有種の小鳥)が花の蜜を求めて戯れている、緑が豊かな美しい館だったそうです。
「Kimo Henderson Hula(キモ・フラ)」は、そこを訪れた人たちを親切にもてなした、キモさんとキモさんの奥様への感謝と親愛の情を歌った、優しさにあふれた歌なのです。
キモさん宅「モアニケアラ」は、先生のハワイアンネームと同じです♪
しかも、この邸宅「モアニケアラ」、先輩インストラクターのお友達が購入し、お庭の復元に尽力しているのだそう!
わたしもいつか行ってみたいです❤︎
そういうわけで、思い入れのある1曲です。
ウクレレクラス『ラニオハナ』のライブ演奏で踊ります!
↓これは練習の時に使っているデニース・パバオ(Dennis Pavao)バージョン。
1曲目。
出演曲5:Heʻeia(ヘエイア)
「Noho(ノホ)」という座ったまま踊るスタイルのフラです。
ウリウリというハワイの伝統楽器を片手だけ使い、歌いながら踊るカヒコの曲です。
ウリウリは、ハワイの瓢箪やココヤシの殻で作ったマラカスのような楽器です。
大きな羽根飾りがついていて、持ち手の部分に種や小石が入っています。
(現在は、アクリルビーズが入っているものがほとんどだと思いますが)
振るとシャラシャラと軽快な音がします。
「ヘエイア」はハワイ島東部のコナ地方にある地名で、サーフィンを楽しむ様子が歌われています。
現代でも人気のサーフィンですが、もともとはハワイの王族の間で流行っていました。
波に乗るように前後に揺れながら踊るフラです。
↓これはアウアナバージョンだけど、このアルバムが大好きなので❤︎
7曲目です。ハパ(HAPA)の名盤❤︎
出演曲6:Hawaiʻi No E Ka ʻOi(ハワイイ・ノ・エカ・オイ)
ʻUliʻuli(ウリウリ)、Puʻili(プイリ)、Ipu(イプ)という3種の楽器を次々に持ち替えながら踊ります。
わたしは、プイリは今回が初挑戦。プイリ初挑戦の様子はこちらに書きました。
ハワイ諸島の中で一番大きな島、ハワイ島賛歌。
ハワイ島にそびえる3つの山をあげ、「ハワイ島が1番!」と歌っています。
△Mauna Kea(マウナ・ケア)
「白い山」の意味。 冬になると山頂が雪に覆われることから。
標高4,205mとされていますが、海底の裾野から頂上までの高さは、10,203m。
エベレストを抑え、世界でNo.1!
しかし、自身の重さで海底が押しつぶされ、徐々に低くなっているようです…。
△Mauna Loa(マウナ・ロア)
「長い山」の意味。 見た目そのままの長い山です。
体積は約75,000km3あり、こちらも世界でNo.1。
ちなみに富士山は1400km3。53倍!
高さNo.1と体積No.1の山がふたつともハワイ島にあるって、すごいよね。
△Hualālai(フアラライ)
「恥ずかしがり」の意味。 山頂部分にいつも雲がかかっており、なかなか全貌が見えないことから。
でも、この雲が裾野に広がるコーヒーベルトに豊かな降水をもたらしてくれるおかげで、美味しいコナ・コーヒーが栽培できるのです♪
スピード感のある、明るく楽しい曲です♪
↓これも名盤!12曲目。
出演曲7:Kuʻu Poliʻahu(クウ・ポリアフ)
1999年、カラニ・ペアがハワイ大学在学中に作曲した、マウナケアを讃えた曲。
マウナケアはハワイの最高峰で、雪の女神「ポリアフ」が住むとされています。山頂付近に白いケープをまとうように雪をいただく、美しい山です。
その神々しく雄大な姿に、母親への尽きぬ思いが重ねて歌われています。
2番の歌詞に、「大切な大地を占拠された(puni ka Makua)」「騒音がずっと聞こえる(Ua kani ā ʻuʻina)」「(この山が)ずっと守られますようにと願う(E ʻanoʻi pono nō e pūlama mau ē)」という祈るような言葉があり、まさに今、TMT論争で揺れているマウナケアの現状を思わずにはいられません。
TMTの件についてずーーっと考えているけれど、わたしの中では、まだ結論は出ていません。先住民の文化か科学の発展かの二者択一ではなく、第三の道はないのかなあ。
個人的に宇宙も大好きだし、すばるで働く友人もいるので、この曲を踊ると非常に複雑な気持ちになりますが、心を込めて踊りたいと思います。
出演曲8:Ka Nani Aʻo Kaʻū(カ・ナニ・アオ・カウ)
今は亡きジョージ・ナオペ氏(通称アンクル・ジョージ、「ハワイの人間国宝」的な方)が、自身の故郷である「Ka’u(カウ)」を称えた曲。
タイトルは「美しいカウ」という意味。
カウは、ハワイ島南部の地域。
パラヘモの泉やカラエ岬(アメリカ合衆国最南端の地、サウスポイント)、アフキニ崖に押し寄せる海流などを紹介しながら、「大好きなカウ、わたしはカウへの愛情とともに幸せに満ち溢れている」と歌っています。
学校長は「フラソングの中で1番好きな曲をひとつ選べと言われたら、この曲を選ぶわ❤︎」とのこと。
先生が大好きな一曲、大切に踊りたいです。
↓いろんな方が歌っているけど、ホイケではNā Leiが歌うバージョン。
3曲目。
出演曲9:Ka Poli O Waimea(カ・ポリ・オ・ワイメア)
ハワイ島北部にあるワイメアの美しさを描いた曲。
タイトルは「ワイメアの中心地」という意味。
出演曲1「ハナ・ワイメア」で出てきた雨の名前「キープウプウ」が、ここでも歌われています。
キープウプウは「寒い」「冷たい」「鳥肌が立つ」「槍のようにバチバチと降る」というように厳しい雨を想像させる表現が多いですが、この曲では「爽やかなキープウプウ」と歌われているのが、個人的に印象に残りました。
高地に降りてくる深い霧、月夜の静けさの中で大空にまたたく星々など、歌詞がとても素敵です。
雄大な情景が目に浮かぶようなメロディーも美しく、うっとりとする名曲です。
出演者(ほぼ)全員で踊る、ラストの演目です。
これはカイポ・ハレ(Kaipo Hale)の『My Thoughts My Music My Time』というアルバムに収録されています。
↓7曲目。
いかがでしたか?
他にもたくさんの演目が披露されますので、最後まで楽しんでいただけたら幸いです❤︎
Hālau Hula O Moanikeala 5th Hōʻike日付:2019年10月6日(日) ※終了しました。
開場:13:00
開演:13:30
場所:日経ホール(大手町駅直結 日経ビル3階)
2部構成
途中15分休憩あり
16:00ごろ終演予定
チケットは、自由席は完売と聞いていますが、指定席(2,000円)はまだ少しあるのかも?
ご興味がある方は、info@marisa-hula.comまでご連絡いただければと思います♪