ベジタリアンとは?【ゆる菜食主義「フレキシタリアン」がいい感じ】

Aloha!
イラストレーターでフラダンス講師の花咲マリサ(@marisahanasaki)です。

2020年10月から、ゆるいベジタリアン生活をはじめました。

ベジタリアンとは?ベジタリアンの種類一覧

「ベジタリアン」とはなんでしょう。
日本語にすると「菜食主義者」。
健康、倫理、宗教などの理由から、動物性食品の一部、またはすべてを避ける生活を行うことです。

一口に「ベジタリアン」といっても、実はいろいろな種類があります。
ここでは、代表的な5種類をご紹介します。

ラクト・オボ・ベジタリアン(Lacto-ovo vegetarian)

肉と魚介は避けますが、乳製品と卵は食べます。
単に「ベジタリアン」と言った場合、一般的には「ラクト・オボ・ベジタリアン」を指すことが多いようです。
卵だけOK(ラクト・ベジタリアン)乳製品だけOK(オボ・ベジタリアン)というタイプもいます。

ヴィーガン(ビーガン)(Vegan)

完全菜食主義者。
肉・魚介・乳製品・卵の、動物性食品をすべて避けます。
ハチミツを食べない人もいます。
食べ物以外においても、革製品・シルク・ウールなどを着用しません。
動物性の原材が含まれる化粧品や、動物実験を行っている会社の商品なども避けます。

食べ物のみ完全菜食で、それ以外は動物性商品をとくに避けないヴィーガンを「ダイエタリー・ヴィーガン(Dietary Vegan)」と言います。
日本で「ヴィーガン」と言った場合、たいてはダイエタリー・ヴィーガンのことですね。
ダイエタリー・ヴィーガンと区別して、食べ物以外でも動物性のものを使用しないタイプを「エシカル・ヴィーガン(Ethical Vegan)」と言うこともあります。

海外の方が「ヴィーガン」と言った場合は「衣食住すべてにおいて、動物性のものを避けています。」という意味なので、接客などの際は注意が必要です。

オリエンタル・ベジタリアン(Oriental vegetarian)

仏教系のベジタリアンで、その名の通り、東アジアに多いタイプです。
ヴィーガン食に加えて、五葷(ごくん)と呼ばれる野菜(にら・にんにく・らっきょう・ねぎ(玉ねぎも)・浅葱)も、宗教上の理由から避けます。
日本の精進料理も、ほぼこれに当てはまるようです。
中華圏ではオリエンタル・ベジタリアン向けの料理は「素食」と呼ばれ、まんじ(卍)マークが掲げられた専門のレストランも数多くあります。

ペスカタリアン(Pescatarian)

肉は避けますが、魚介類・卵・乳製品は食べます。
「ペスコ・ベジタリアン」「ペスキタリアン」「ペスコタリアン」と呼ばれることも。
日本人には親和性が高そうな感じ。

フレキシタリアン(Flexitarian)

フレキシタリアンは、英語で柔軟を意味するフレキシブル(Flexible)と、ベジタリアン(Vegetarian)を合わせた造語です。
基本は菜食だけれど、状況によっては肉・魚介も食べるという柔軟なタイプです。
セミ・ベジタリアンとも呼ばれ、日本では「ゆるベジタリアン(ゆるベジ)」とも言われています。
ストレスフリーな感じが受け入れられて、近年、アメリカやヨーロッパで急増しています。

ベジタリアンにはさまざまなスタイルがある(イラスト一覧)

上記で紹介したタイプ以外にも、鶏肉は食べる「ポーヨー・ベジタリアン」、フルーツやナッツだけを食べる「フルータリアン」など、さまざまな種類があります。

日本発祥の「マクロビオティック」も基本的には動物性食品を食べないので、ベジタリアンとされることもあります。
ただ、マクロビはあくまで「バランスの良い食事法・考え方」を推奨するものです。
「これは絶対に食べちゃダメ」という制限はありません。
「陰陽調和」に基づいた健康的な食事法で、欧米の菜食主義とは思想が異なっています。

近年では、週や月に数回、1日の数食分など頻度を決めてベジタリアンやヴィーガンの習慣を持つ「パートタイム・ベジタリアン」や「パートタイム・ヴィーガン」という人もいます。

世界的なベジタリアン促進団体である「国際ベジタリアン連合(IVU)」は、魚や鶏肉を食べたり、状況に応じて動物性食品を食べるタイプはベジタリアンとは認めてはいないようなのですが。

タイプ別に一覧にするとこんな感じ。

ベジタリアンの種類一覧

ベジタリアンになる理由・動機はひとそれぞれ

ベジタリアンになる理由は、ひとそれぞれです。
代表的なところでは、

  • 宗教的な理由(世界には菜食を推奨している宗教もあります)
  • 健康のため(病気の予防や、アスリートのパフォーマンス向上、そもそも肉や乳製品が体質に合わないなど)
  • 倫理的な理由(動物愛護など)
  • 環境保全のため(畜産業が地球環境への大きな脅威となっています)
  • 世界の食糧問題解決のため(肉を作るには大量の穀物と水、広大な農地が必要です。これらを農作物の生産にあてた方が、より多くの人が飢餓から救われると考えられています。)

わたしがベジタリアン生活をはじめた理由は、環境保全と運動のパフォーマンス向上です!

「ゆるい菜食主義」フレキシタリアンがいい感じ

いろいろ紹介してきましたが、細かい種類や定義を覚える必要はないです。
「ベジタリアンにはいろいろな種類がある」と知っていればいいのではないでしょうか。

ちなみにわたしは、「完全菜食(ダイエタリー・ヴィーガン)寄りのフレキシタリアン」に落ち着きました。
最初は「ヴィーガンで生活してみようかな?」と考えましたが、動物性食品を完全に排除しようとすると、外食が不便になりがちです。
見た目にはお肉などが入っていなくても、加工品の中にはたいてい「乳製品」や「魚介エキス」などの出汁が含まれています。
そこまでストイックにすると、食事が楽しくなくなりそう。

なので、自分で選べるときは、動物性食品は控える。
人から食べ物を贈っていただいたり、外食で選択肢がなかったりした場合などは、ありがたくいただだく。
そういうゆるいスタイルにしたら、生活的にも精神的にも体調的にも快適になりました。

フレキシタリアンは、動物性食品をどのくらいの頻度で食べるのかについて、明確な定義はありません。
自分で好きなように決められるわけです。実生活に取り入れやすくて良いですね。

About

花咲マリサ
イラストレーター、フラダンス講師。
このブログでは、街中で見かけたスタイルのある人や、日々考えたこと、読んだ本、フラのことについてイラストでご紹介しています。
ゆるーく「脱プラスチック」「ごみゼロ」生活を心がけています。日々の試行錯誤の記録。
ストイックでないミニマリストになりたいです。
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